キーボードにジュースをこぼした!

2012年1月20日

皆さん、お久しぶりです。
ここ最近キーボードの打ちすぎで手首が痛かったため、このエッセーもついサボってしまい申し訳ありませんでした。

さて、今回はそのキーボードのトラブルについての話です。
よくある修理のひとつに、キーボードにジュースやワインをこぼしてしまいキーが動かなくなるというトラブルがあります。特にキーボードと本体が一体化しているラップトップPCの場合には深刻です。
最近のラップトップPCではキーボードに液体をこぼしても、ある程度なら内部に浸透しないよう防滴加工されているものが多いようです。そのため、ジュース などをこぼしてもすぐにPCが動かなくなることはありません。しかし、そこで安心してPCを使い続けることが、実は後々のトラブルへとつながります。こぼ れた量にもよりますが、液体がPC内部に浸透し、電子部品をショートさせるまでには数分から数時間を要します。そうなると、PCは起動しなくなります。で すが、こぼれた量がそれほど多くなければ、液体をこぼした直後の適切な処置で、PCが動かなくなるという最悪の事態は防ぐことができます。
ラップトップPCの場合なら、液体をこぼしたらすぐにPC本体を逆さまにします。そして、そのままの姿勢で、できるだけ早く電源を落とすことがポイントで す。処理時間が短いスタンバイモードにしても構いません。とにかく安全にシャットダウンしたら、電源プラグを抜き、PCのバッテリーも外します。
そのままキーボードを下に向けたまま、こぼれた液体が下に流れ落ちるのを待ちます。掃除機などを使えば、キーボード隙間の液体を吸い取るのに効果がありま す。水など完全に蒸発する液体なら、そのまま1日以上乾かし、念のためキーボードを外し、内部まで液体が浸透していないか確認できれば確実です。
ジュースやワイン、砂糖を入れたコーヒーなどはやっかいです。糖分は蒸発せず、キーボードの内部に固着するため、キーがベタベタになり戻ってこなくなった り、クリック感がなくなったりします。この場合には、キーボードを本体から取り外し、洗浄することになります。キーボードの取り外し方は、付属の取扱説明 書に記載されている場合もありますが、機種によっては難しいので、自信のない場合にはプロに任せるのが無難です。
不運にも、洗浄してもキーボードが動かなくなった場合には、キーボードを交換するしかありません。ラップトップPCのキーボードは汎用ではありませんの で、その機種に合った専用のキーボードが必要になります。もし日本から持参したPCなら、キーボードは日本のメーカーから取り寄せ、またはPCごと日本に 送るケースとなり、これは時間も料金もかかるでしょう。
しかし時間も料金もかけずに、キーボードを交換する方法もあります。PCにUSBまたはPS2端子があれば、そこにデスクトップPC用のキーボードを取り 付けることができます。これならせいぜいNZ$30程度で、どこのコンピュータショップでも手に入ります。しかし英語版のキーボードになりますから、日本 語とはキー配列が若干異なります。そのまま接続すると記号などが別の配置に変わってしまいますので、次のようにキーボードドライバを手動で変更する必要が あります。
※Windows XPおよび2000の場合
「マイコンピュータ」上で右クリックし、プロパティを開き「ハードウェア」を選択、「デバイスマネージャ」を開きます。
ハードウェア一覧から「キーボード」を展開し、「106日本語キーボード」とあれば、それをダブルクリックし、「ドライバの更新」をします。
「ハードウェアの更新ウィザード」が起動しますので、手動で「標準101/102キーボード」に変更すれば、英語配列に切り替わります。

キーボードの取り外しやドライバの変更作業などは、ある程度のコンピュータ知識が必要ですので、自信のない場合には業者や経験者に任せたほうが良いでしょう。
ドライバの変更操作を誤るとキーボードや他のハードウェアが正常に動かなくなる可能性がありますので、ご了承の上操作してください。
(初出2005年2月)

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